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学部の非正規留学生、4年間で70%増

 学位を取得できない非正規生(科目等履修生、研究生、聴講生)として大学の学部に在籍する留学生が急増している。2018年度は1万5,993人で4年前と比べて1.7倍に増加した。学部に在籍する留学生の6人に1人が非正規生という状況だ。
 要因は私立大学にある。2014年度から毎年1000人超のペースで増え続け、2018年度は9,177人まで膨れ上がった。非正規生の留学生は4年前まで国立大学が最も多かったが、現在では私立大学のほうが3,000人も多い。
 これほどまでに非正規生が増えた背景には定員制度が適用されず、受け入れ人数の制限がないことがある。大学にすれば、将来の正規生候補者を無限に囲い込めるメリットを活かしたい。その人数が多ければ多いほど学納金収入も上がる。研究生が大量に所在不明となった東京福祉大学は後者のみに着目した留学生受け入れだったのではないかと疑われている。
 一方、非正規生は授業を1週間に10時間聴講するだけで在留資格が更新できることから、留学生にとっても都合がいい。正規生候補者として受験勉強に励む留学生がいれば、授業の少なさを利用してアルバイトに注力する者もいる。
 かつて日本の大学の学位取得は留学生にとって大きな目的のひとつだと言われてきた。その色合いはいまなお強いが、反面で非正規生が増加の一途を辿っているのは大学と留学生の間に新たなウィンウィンが生じている兆候でもある。

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