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9/9開催しました「ネパールの大学事情」/第4回日本語学校進路指導研究会

〇開催日時   9月9日(土) 14:00~16:00
〇会場     新宿駅「東京・Iスマート専門学校」
〇テーマ    「ネパールの大学事情」
〇講師     ビシュワ ラズ カンデル氏(嘉悦大学 准教授)
〇参加者    31名

ネパールからの留学生は増え続ける一方、彼らの教育的背景はあまり知られていません。現地にはどうのような大学があり。日本の高等教育とは何が違うのでしょうか?それを読み解くカギは、複雑なカレッジシステムにあります。
ネパール人留学生のバックグランドを探り、日本での進路指導につなげるセミナーです。

講演はネパールの紹介から始まりました。人口・通貨・季節・時差・日本からの距離・位置など世界地理のおさらいでした。意外と知らなかった国でした。
カースト制の歴史から現状の説明もありました。

その後ネパールの教育事情の解説です。
教育制度は日本とほぼ同じ6・3・3制。18歳で大学進学です。ネパールの大学は、トリブバン大学など8大学しかありません。大学キャンパスは全国に638校あります。日本との違いに驚きました。
大学院の授業は英語です。英語を話せないと就職は難しいとの事。
技術学部がレベルが高く、統一試験で良い成績を取らないと入れません。
技術学部に入れない学生が経営学部や法学部に入学となります。経営・法などは
希望すれば入学は可能だそうです。

先生は日本に留学しています。その経験から留学生の実態を話して頂きました。
国でしっかり勉強していない学生は就職もありません。だったら日本に留学して就職をしようと考える学生が多いそうです。
そこに留学を斡旋するブローカーが存在します。「日本に行けばお金も稼げて、就職もできる」甘い言葉で来日しても、生活に追われる生活が続き、日本語の習得もできません。

(現地で日本留学を進めるチラシです)

先生は、日本語学校にくる学生には日本語能力N3を求めるべきだとの意見です
日本に来る前、現地で日本語を勉強するのは3か月くらいです。かなり適当に教えているそうです。また大学に入学する時の統一試験の成績を求めて評価するのは
良い方法だとのことです。

知ってるようで知らない国ネパールについていろいろ解説して頂きました。
大学の制度を理解することでいま日本来ている留学生の姿が見えてきます。
進路指導・生活指導に役に立つ講演でした。

アンケートでは
〇ネパール人留学生が増えてきたが、彼らのバックグランドについては情報もなく手さぐりであった。今回教育制度やネパールのカースト制度について情報を得ることができとても良かった。
〇ネパールからの留学生が日本に来る進学背景を知る良い機会となった。これから入学してくる学生に対してどういう教育を受けたのか知るための判断基準が解ってよかった。…などがありました。

「各国の大学事情シリーズ」は好評です。「大学院研究計画書」と合わせて定期的に開催しようかなどと考えています。
今後もご期待ください。

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