日本語教師進路ジャーナル

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第3回セミナー報告/日本語学校進路指導研究会

日進研第3回セミナー開催しました。
〇開催日時7月25日(土)14:00~16:00
〇会場 東中野駅「東京テクニカルカレッジ」
〇テーマ 英語による課程と留学生」
〇講師 太田浩氏(一橋大学 国際教育センター 教授)
〇参加者 45名

 

大学の英語学位プログラムへの進学を希望する留学生が増え、日本語の学習がおろそかにされ始めています。彼らは「有名な大学に入学できるならどこでもいい。英語学位プログラムを狙えば有名な大学に入学できる」と主張しています。

英語学位プログラムに進学する留学生の多くは日本語トラックの受験に失敗したり、日本留学試験で高い点を取ることが出来なかったりした留学生です。日本での就職を目指す高度人材ほど日本語習得の重要性を理解しており、英語学位プログラムは日本語教育機関の中でも質が高くない留学生の就職先となっています。

では大学はどのような目的で英語学位プログラムを設けているのでしょうか?国際化だけでなく、補助金の獲得や交換留学生の増加などあらゆる要素が想定されます。講師には英語学位プログラムの仕組みを整理するとともに、プログラムのメリット、デメリット、大学の狙い、日本語教育の必要性をお話しいただきました。

英語学位プログラムの日本での現状分析から始まりました。
設置の目的・意図はさまざまです。研究・教育で英語の共通語化も要素となっています。非英語圏での大学教育の英語化が進んでいます。
英語による学位課程には文科省の政策誘導と関連する競争的資金の増加
少子化による大学間の競争も影響しています。

英語のよる学位課程を持つ大学数、英語による学位課程数の紹介から英語による課程は日本留学のアクセスを改善したか、大学の国際化につながったかの解説がありました。

現在、「英語のよる学士課程は日本留学のアクセシビリティーを向上させたか?」という研究課題に取り組んでいます。その研究内容の紹介もありました。

9つのアクセシビリティー評価項目を設定し、各大学の英語による課程を評価した結果の紹介がありました。
例えば、G30以前に英語のよる学位を設置した私立大学は高位の評価を示した。
留学生の入学定員比率が高いほどスコアが高くなるなど。

「英語による課程」の現状分析から各大学の取り組みの評価研究内容の紹介と分析、問題が起きる原因、どのような課題があり、その解決方法の提案など熱心にわかりやすい講演でした。
ご自身が所属されてる「一橋大学」の現状紹介は中々聞けない話でした。

アンケートでは「日本が優秀な外国人人材を確保するためには、英語によるプログラムだけでなく日本語、日本文化の教育は欠かせないと思います。留学生を30万人呼ぼうとしているのに制度的な問題の根の深さを感じます。大学と日本語学校の日本語教育での連携が出来たらいいと思います」などがありました。

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